令和の米騒動と歯並びについて
2024年に話題があった問題の一つに挙げられるのは、「令和のコメ騒動」です。
2025年にもその影響を受けお米が一時的に手に入らず、さらには米価は上がり続けて、高値の状態に家計が苦しめられているニュースがたびたび流されています。
日本人にとってお米はとても重要で、子供たちの歯並びの成長にも影響するとも考えられているので、この問題が早く解決することを願っています。
1. 食事と歯の健康に対する影響
お米は日本人の主食であり、特に白米を食べることが一般的です。お米そのものが歯に与える影響はあまり直接的ではありませんが、お米の摂取が減少することによって、食生活全体に変化が生じ、その影響が歯の健康や歯並びに間接的に関連する可能性があります。
特に、以下の要素が関わる可能性があります。
a) 食べ物の硬さと顎の発達
お米を中心とした食事は、比較的軟らかく消化しやすい食品が多いです。一方で、お米を中心とした食事を減らしていく中で、食べる食材が変化し、肉や加工食品、柔らかい食品(例えば、パンやスイーツ)が増えた場合、顎の発達に影響が出ることがあります。硬い食べ物をよく噛むことで顎の筋肉が強化され、顎の骨や歯並びに良い影響を与えると言われています。お米が減ると、噛む回数が少なくなり、顎の骨の成長や歯並びに悪影響を与える可能性があります。
b) 栄養バランスの影響
お米は、他の食品と組み合わせることで栄養素を補完し、体全体の健康を保つために重要な役割を果たしています。お米に代わる食材が栄養的に偏ると、歯の発達や健康に必要な栄養素(カルシウムやビタミンD、マグネシウムなど)が不足し、歯並びにも影響を与える可能性があります。栄養の偏りは、歯の発育や顎の成長に支障をきたすことがあります。
2. 噛む力と歯並びの関連
食べ物を噛むことによって、歯や顎に適切な刺激が加わります。この刺激が顎の発達を促進し、歯並びを整える助けになるのです。お米を中心とした食事は比較的噛みやすく、噛む力を育むことができます。しかし、お米が減ることによって、例えばパンや柔らかい食べ物を多く摂るようになると、噛む力が弱くなり、その結果、顎の発達に必要な刺激が減少するかもしれません。
さらに、柔らかい食べ物を多く摂取する場合、食事が均等に噛まれず、口内の筋肉の発達に偏りが出てくる可能性があります。これが長期的に続くと、歯の位置や顎の成長に影響を及ぼし、歯並びが悪くなる要因となることも考えられます。昔の人々は玄米を主食としていたため、咀嚼するためには、咬む回数が必然的に増えていました。そのため、顎の骨に刺激がうながされ、歯並びの土台となる骨が成長発育が良かったと言われています。
3. 現代の食生活の変化
現代の食生活では、お米を主食とする文化が徐々に変わり、パンや麺類、インスタント食品、柔らかい加工食品が増えています。これにより、歯を使って食べる機会が減少し、噛む力が弱くなり、顎の発達が不十分になる可能性が出てきています。また、加工食品は砂糖や塩分が多く含まれていることがあり、歯の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。この原因として咀嚼回数の低下があるともいわれています。咀嚼回数が増えれば脳にも影響があり、記憶力が向上するという研究発表もされています。
4. 結論
お米を食べる機会が減ること自体が直接的に歯並びの悪化を引き起こすとは言い切れません。しかし、お米が減ることによって食べ物の硬さや噛む回数が減り、顎の成長に必要な刺激が不足する可能性があるため、間接的に歯並びに悪影響を与えることがあると考えられます。
さらに、現代の食生活の変化により、噛む力の低下や栄養の偏りが歯並びや顎の発達に影響を与えることは十分にあり得るため、噛む力を鍛えるために、バランスの取れた食事や硬い食材を意識的に取り入れることが重要です。
白米も美味しいですが、一部玄米を取り入れて、咀嚼回数を増やしてみることも、子供たちの健やかなる歯並びの成長が促されるかもしれません。
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