年末年始を安心して過ごすために：矯正中の「トラブル予防」と「お口のケア」総まとめ

2025年12月25日 2025年12月25日 yoc

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年末年始は、帰省や旅行、会食などで生活リズムが変わりやすい時期です。矯正治療中の方にとっては、装置のトラブルやむし歯・歯肉炎、そして保定装置（リテーナー）の管理不足が起こりやすい季節でもあります。休診日が続くと「今すぐ診てほしいのに…」となりやすいので、年内にできる準備をまとめました。

1．休診日に困らない！矯正トラブル予防チェックリスト

まずは、年末に増えやすいトラブルと対策です。

よくあるトラブル

ワイヤーの端が出て頬や唇に当たる
ブラケット（装置）が外れる
ゴム（顎間ゴムなど）が切れる／足りなくなる
痛みが強い、口内炎ができる
マウスピースの破損・紛失（該当の方）

年内に確認しておきたいこと

矯正用の保護ワックスや替えのゴムなど、手元の在庫は十分か
装置のぐらつきや違和感がないか（外れかけを放置しない）
リテーナー・マウスピースは割れや変形や適合があってないがないか
次回予約が年明けに空きにくい場合もあるため、早めに予約できているか

応急処置の基本（※無理はしない）

ワイヤーが当たる：まずは清潔にした上で矯正用ワックスで保護
ブラケットが外れた：装置を飲み込みそうな場合は注意し、できるだけ早めに連絡
痛み：数日で落ち着くこともありますが、強い痛みや腫れがあれば受診を

※「自分で切る・曲げる・強く押し込む」などは、状態を悪化させることがあります。判断に迷うときは遠慮なくご相談ください。
※※どうしてもの場合は休日歯科救急診療を行っている歯科にて応急処置をしてもらってください。

2．忘年会・お正月の食習慣がカギ：装置トラブルとむし歯を防ぐコツ

年末年始は「硬いもの」「粘着性のあるもの」「甘いもの」「だらだら飲食」が増えがちです。装置への負担とむし歯リスクが同時に上がるので、食べ方を少し工夫しましょう。

装置トラブルにつながりやすい食べ物

硬い：せんべい、ナッツ、氷、骨付き肉など
粘着性：キャラメル、餅、ガムなど
繊維が絡みやすい：えのき、スジ肉、ネギ類など（食べ方に注意）

代替の工夫

硬いものは小さく切る／前歯で噛み切らない
粘着性のあるものは量を控え、食後は早めにケア
甘い飲料を常飲しない（無糖のお茶・水を基本に）

“だらだら食べ”が一番危険

むし歯は「糖の量」だけでなく、糖が口に入っている時間でリスクが上がります。会食が続く日は、

食べる時間を決める
間食は回数を減らす
食後は最低でも「うがい」→可能ならブラッシング
を意識するだけでも差が出ます。

3．年末の「歯みがき強化」で差がつく：むし歯・歯肉炎を作らない

矯正中は装置の周りに汚れが残りやすく、磨き残しが続くとむし歯だけでなく歯肉炎（歯ぐきの腫れ・出血）につながります。イベント続きで疲れる時期こそ、夜だけは丁寧にを合言葉にしましょう。

最低限そろえたいケア用品

歯ブラシ（毛先が開いたら交換）
歯間ブラシ（サイズが合っているもの）
タフトブラシ（装置のキワに強い）
フロス（可能な範囲でOK）

夜のポイント磨き

装置の上・下・歯ぐきの境目を分けて磨く
奥歯の内側は磨き残しが多いので意識する
出血があるときほど、やさしく丁寧に（炎症のサインの場合があります）

4．保定装置（リテーナー）年末点検：後戻り予防の再確認

治療が終わった方、または保定に入っている方は、年末のタイミングでリテーナーの点検がおすすめです。生活が変わる時期は装着時間が乱れやすく、後戻りが起きやすい傾向があります。

チェックしてほしいサイン

ひび割れ・欠け・ゆがみがある
以前よりきつい／浮く感じがする
ニオイや汚れが落ちにくい
旅行・帰省で持ち歩く機会が増え、紛失が心配

リテーナーは「合わないのに無理に使う」「使わずに放置する」のどちらもリスクになります。気になる点があれば、年内のうちに相談しておくと安心です。

まとめ：年末は再確認をしよう

年末年始を快適に過ごすコツは、
1）装置トラブルを起こしにくい準備（ワックス・ゴム）
2）食習慣の乱れを最小限に（硬い・粘着・だらだらに注意）
3）夜だけは丁寧なケアで守る（むし歯・歯肉炎予防）
4）保定中はリテーナー点検で後戻り予防
この4つです。

「これって受診した方がいい？」「年明けまで待って大丈夫？」など迷った時点で、早めにご連絡ください。安心して新年を迎えられるよう、年内のうちにできる準備を一緒に整えていきましょう。

年末年始で対応が遅れることもありますので、通院中の矯正歯科医院に早めにご相談ください。

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