学校歯科検診で「歯ならび」を指摘されたら? 矯正治療を考えるタイミング

春から初夏にかけて、多くの学校で学校歯科検診が行われます。お子さんが検診結果を持ち帰り、「歯ならび・かみ合わせに問題があります」「矯正相談をおすすめします」と書かれていてることも多いのではないでしょうか。

むし歯や歯ぐきの異常とは違い、歯ならびの問題は痛みが少ないため、「今すぐ治療が必要なの?」「様子を見てもいいの?」と迷われることも少なくありません。今回は、学校歯科検診で指摘されやすい歯ならびの問題と、矯正治療を考える際のポイントについて解説します。


学校歯科検診ではどこを見ているの?

学校歯科検診では、むし歯だけでなく、歯肉の状態、清掃状況、かみ合わせ、歯ならびなども確認されています。

特に最近は、口腔機能やかみ合わせへの関心が高まり、以下のような項目がチェックされることが増えています。

  • 歯が重なって生えている(叢生)
  • 出っ歯(上顎前突)
  • 受け口(反対咬合)
  • 前歯がかみ合わない(開咬)
  • かみ合わせのズレ
  • 永久歯の生えるスペース不足

学校検診は限られた時間で行われるため、精密な診断ではありません。しかし、「一度専門的に確認したほうがよいサイン」を見つける大切な機会でもあります。


「歯ならび」の問題を放置するとどうなる?

歯ならびやかみ合わせの問題は、見た目だけの問題と思われがちですが、実際にはさまざまな影響があります。

むし歯・歯周病のリスクが高くなる

歯が重なっている部分は歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすくなります。結果として、むし歯や歯肉炎のリスクが高くなります。

食べにくい・発音しにくい

かみ合わせが悪いと、食べ物をしっかり噛めなかったり、サ行・タ行などの発音が不明瞭になったりすることがあります。

顎の成長に影響することも

子どもの成長期には、顎の骨も大きく発達します。受け口や上下の顎のズレを放置すると、成長とともに問題が大きくなる場合があります。

コンプレックスにつながることも

思春期になると、見た目を気にするお子さんも増えてきます。口元へのコンプレックスが笑顔やコミュニケーションに影響するケースもあります。


矯正治療はいつ始めるのがいい?

保護者の方から最も多い質問の一つが、「矯正はいつ始めればいいですか?」というものです。

実は、矯正治療には「ベストな開始時期」がありますが、それはお子さんによって歯の生え方がそれぞれ異なるので、同じクラスの子や兄弟でも異なります。

早めの相談が望ましいケース

以下の場合は、小学校低学年からの相談がすすめられることがあります。

  • 受け口
  • 前歯がかみ合わない
  • 指しゃぶりや舌癖がある
  • 顎のズレが目立つ
  • 永久歯が生えるスペースが極端に不足している

成長を利用した治療ができる時期を逃さないことが大切です。

永久歯がそろってから始めるケース

軽度のガタつきなどは、永久歯が生えそろう時期まで経過を見る場合もあります。

そのため、「今すぐ装置をつける必要はないけれど、定期的に確認しましょう」という診断になることも珍しくありません。


矯正治療にはどんな種類がある?

子どもの矯正治療は、大きく「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」に分けられます。

Ⅰ期治療(小児矯正)

乳歯と永久歯が混在する時期に行う治療です。

主な目的は、

  • 顎の成長をコントロールする
  • 歯が並ぶスペースを確保する
  • 悪い癖を改善する

などです。

取り外し式の装置を使うことも多く、比較的負担が少ないケースもあります。

Ⅱ期治療(本格矯正)

永久歯が生えそろった後に行う矯正です。

ワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置などを用いて、歯を細かく整えていきます。


学校検診で指摘されたら、まずは相談を

学校歯科検診で「歯ならび」を指摘されたからといって、必ずすぐに矯正治療が必要というわけではありません。

しかし、成長期の問題は「様子を見ていたら治療が難しくなった」ということもあります。

まずは矯正歯科や小児歯科で相談し、

  • 今すぐ治療が必要なのか
  • 経過観察でよいのか
  • どの時期に始めるのが適切か

を確認することが大切です。

実際にレントゲンや口腔内を確認することで、お子さんに合った治療方針が見えてきます。


保護者の不安に寄り添うことも大切

矯正治療は期間も長く、費用面の負担もあるため、不安を感じる保護者の方も多いと思います。

また、お子さん自身が「装置をつけたくない」と抵抗することもあります。

大切なのは、「きれいな歯ならびにするため」だけではなく、

  • 将来むし歯になりにくくする
  • しっかり噛めるようにする
  • 健康的な口元を育てる

という視点で考えることです。

学校歯科検診は、お子さんのお口の成長を見直す良いきっかけになります。気になることがあれば、一人で悩まず、ぜひ専門医に相談してみてください。

広島市のやまの矯正歯科クリニックでは矯正治療のご相談を随時受け付けております。
歯並びや噛み合わせで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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