8月24日は歯ブラシの日|正しい歯磨き方法と交換時期を矯正歯科医院が解説

8月24日は「歯ブラシの日」です。「歯(8)・ブ(2)・ラシ(4)」という語呂合わせから、歯ブラシによる歯磨きを広め、口腔ケアへの関心を高めることを目的に制定されました。

歯ブラシは毎日使う身近なものですが、「歯磨きをしているのにむし歯になる」「何分磨けばよいのか分からない」「歯ブラシをいつ交換すればよいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

また、歯並びがガタガタしている方や矯正治療中の方は、歯ブラシが届きにくい場所が多く、一般的な磨き方だけでは歯垢が残ることがあります。

今回は8月24日の「歯ブラシの日」に合わせて、正しい歯磨きの方法や歯磨き時間、歯ブラシの交換時期、デンタルフロスの必要性について解説します。

毎日歯磨きをしていても磨き残しは発生します

「毎日歯を磨いているから大丈夫」と思っていても、歯磨きの方法によっては、歯垢が十分に落とせていないことがあります。

歯垢(プラーク)とは、歯の表面に付着する細菌のかたまりです。歯垢が残ったままになると、むし歯や歯肉炎、歯周病、口臭などの原因になります。

特に磨き残しが発生しやすい場所は次のとおりです。

  • 歯と歯の間
  • 歯と歯ぐきの境目
  • 奥歯のかみ合わせの溝
  • 一番奥にある歯の後ろ側
  • 歯並びがガタガタして重なっている部分
  • ワイヤーやブラケットなどの矯正装置の周囲

大切なのは、「歯磨きをしたか」ではなく、「汚れが残りやすい場所に歯ブラシの毛先が届いたか」ということです。

歯磨き時間は何分が目安?

「歯磨きは何分すればよいですか?」という質問をよくいただきます。

お口の大きさや歯の本数、歯並びによって必要な時間は異なりますが、まずは3分程度を一つの目安にするとよいでしょう。

ただし、3分間磨けば必ずきれいになるわけではありません。同じところばかり磨き、奥歯や歯の裏側に歯ブラシが届いていなければ、時間をかけても歯垢は残ってしまいます。

磨き忘れを防ぐには、毎回同じ順番で磨く方法がおすすめです。

例えば、右上の奥歯から始めて前歯、左上の奥歯へ進み、その後に下の歯を磨きます。それぞれの歯について、外側・内側・かみ合わせ面を順番に磨くと、磨き残しを減らしやすくなります。

特に就寝中は唾液の分泌量が減少し、お口の中で細菌が増えやすくなります。忙しくて毎食後に時間をかけられない場合でも、夜寝る前の歯磨きは丁寧に行いましょう。

正しい歯磨きの方法と歯ブラシの動かし方

歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、毛先を歯の表面にきちんと当てます。力を入れて大きくゴシゴシ動かすのではなく、歯を1~2本ずつ磨くイメージで、小刻みに動かすことがポイントです。

強く磨いたほうが汚れを落とせるように感じるかもしれませんが、「しっかり磨くこと」と「強く磨くこと」は異なります。

強い力で磨き続けると、歯ぐきを傷つけたり、歯ぐきが下がったり、歯の根元が削れて知覚過敏を起こしたりすることがあります。

次のような場合は、歯磨きの力が強すぎる可能性があります。

  • 新しい歯ブラシの毛先がすぐに広がる
  • 歯磨きをすると歯ぐきが痛い
  • 歯の根元が削れたように見える
  • 冷たいものがしみる
  • 歯ぐきから頻繁に出血する

磨き方に不安がある場合は、歯科医院で歯磨き指導を受け、自分に合った歯ブラシの当て方を確認しましょう。

歯ブラシだけでは歯と歯の間を十分に磨けません

歯ブラシを丁寧に使っても、歯と歯が接している部分には毛先が入りにくいため、歯ブラシだけですべての歯垢を落とすことは困難です。

そこで使用したいのが、デンタルフロスや歯間ブラシです。

デンタルフロスは、歯と歯の間にゆっくりと通し、それぞれの歯の側面に沿わせて上下に動かします。勢いよく歯ぐきへ押し込むと傷つけることがあるため、のこぎりを引くように少しずつ通しましょう。

歯間ブラシは、歯と歯の間にある程度の隙間がある方や、矯正装置の周囲を清掃する場合に適しています。ただし、サイズが大きすぎると歯ぐきを傷つける可能性があるため、自分に合ったサイズを選ぶことが重要です。

毎食後に使うことが難しい方は、まずは夜の歯磨きの際に1日1回、デンタルフロスまたは歯間ブラシを使う習慣をつけてみましょう。

歯並びがガタガタして磨きにくい場合の対策

歯が重なって生えている状態を、歯科では「叢生(そうせい)」といいます。一般的には「歯並びがガタガタしている」「歯が重なっている」と表現される歯並びです。

ガタガタした歯並びでは、普通に歯ブラシを横へ動かすだけでは、内側に入っている歯や歯が重なった部分に毛先が届きません。そのため、磨き残しが生じやすく、むし歯や歯肉炎のリスクが高まる場合があります。

歯並びがガタガタして磨きにくい場所には、次のような方法が有効です。

  • 歯ブラシを縦にして1本ずつ磨く
  • 歯ブラシの先端部分を使う
  • ヘッドの小さな歯ブラシを選ぶ
  • ワンタフトブラシを併用する
  • デンタルフロスを毎日使用する

矯正治療は見た目を整えるだけでなく、歯の重なりを改善し、日常の歯磨きをしやすくするというメリットもあります。広島市で「歯並びがガタガタして磨きにくい」とお悩みの方は、矯正歯科へ相談してみましょう。

ワイヤー矯正中の歯磨きで注意すること

ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットやワイヤーが装着されるため、その周囲に食べ物や歯垢が残りやすくなります。

特に注意したいのは、ブラケットと歯ぐきの間、ワイヤーの下、奥歯の装置周辺です。通常の歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシや歯間ブラシも併用し、装置の周囲を細かく磨きましょう。

矯正治療中に歯磨きが不十分だと、装置を外した後に歯の表面が白く濁る「初期むし歯」が見つかることもあります。きれいな歯並びと健康な歯の両方を守るためには、治療中の口腔ケアがとても重要です。

マウスピース矯正中の歯磨きで注意すること

インビザラインなどのマウスピース矯正では、食事や歯磨きの際に装置を取り外せます。しかし、歯に汚れが残ったままマウスピースを装着すると、歯の周囲に糖分や細菌がとどまりやすくなります。

食後はできるだけ歯を磨いてからマウスピースを装着しましょう。また、マウスピース自体も清潔に保つ必要があります。

歯だけでなく、アタッチメントの周囲、歯と歯の間、マウスピースの内側まで確認することが大切です。

歯ブラシの交換時期はいつ?

歯ブラシの交換時期は、一般的に1か月に1回程度が目安です。

毛先が広がった歯ブラシは、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に正しく当たりにくくなり、歯垢を落とす力が低下します。見た目に大きな変化がなくても、毎日使うことで毛先は少しずつ劣化していきます。

8月24日の「歯ブラシの日」に合わせて歯ブラシを交換し、その後は毎月24日を「歯ブラシ交換の日」に決めると忘れにくいでしょう。

1か月より前に毛先が大きく広がる場合は、磨く力が強すぎる可能性があります。反対に、何か月使用しても毛先がまったく変化しない場合は、歯に歯ブラシが十分当たっていないことも考えられます。

使用後は流水でよく洗い、水気を切って、風通しのよい場所で乾燥させましょう。

8月24日の歯ブラシの日にお口の健康を見直しましょう

毎日の歯磨きは、むし歯や歯周病、口臭を予防し、自分の歯を長く守るための基本です。しかし、適した歯ブラシや正しい磨き方は、歯並びやお口の状態によって異なります。

8月24日の「歯ブラシの日」をきっかけに、次の点を確認してみてください。

  • 歯ブラシの毛先が広がっていないか
  • 歯磨き時間が短くなっていないか
  • 毎回同じ場所を磨き残していないか
  • デンタルフロスや歯間ブラシを使用しているか
  • 歯並びが原因で磨きにくい場所がないか

歯並びがガタガタして歯磨きが難しい方、ワイヤー矯正やマウスピース矯正中の磨き方が分からない方は、歯科医院で自分に合った清掃方法を教えてもらいましょう。

広島市のやまの矯正歯科クリニックでは、歯並びやかみ合わせのご相談だけでなく、矯正治療中のお口のケアについてもアドバイスしています。毎日の歯磨きを見直し、健康な歯と美しい歯並びを守っていきましょう。

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